注文住宅?建売住宅?
まずはそれぞれのメリット・デメリットに触れてみたいと思います。
【マンション】
マンションのメリットは、一度に大量の住まいを建築するスケールメリットを活かし、戸建住宅では実現できないようなグレードの高い仕様が採用され、非常に金銭的なお得感があることです。「庭のお手入れは面倒」とお考えの方にも打って付けです。
反面、サッシなどの開口部が「南北方向に2面のみ」というように決められた方向にしか設置されておらず風通しが悪いために北面が結露しやすい、エントランスホールや住まいまでの廊下部分、階段・エレベーター等の共用部分に対して月々の管理費負担がある、といったデメリットもあります。
しかし、マンションの本当のデメリットは、土地がご自身のみの所有地ではない為に将来的に「資産価値が無くなってしまう」ということです。マンションに限らず、建築物は毎年資産価値が目減りしていきます。ご自身の土地を所有していれば、周辺の公示地価などによって資産価値は変動しますが無くなるということはありません。しかも老朽化してきたから建て替えるということも、家族が増えたからといって増築することもできません。将来の子孫に残す不動産としての価値は極めて低いと言わざるを得ません。
【建売住宅】
次に建売住宅のメリットは、販売主が「家・土地セットで利益が得られれば良い」という価格設定にしていることが多く、 「注文住宅に比べ価格が安く設定されていること」、「すぐに住めること」、「実際に建っている家をご自身の目で見て選択できること」などが挙げられます。土地もご自身のものですので、建物自体の資産価値が下がっても土地の資産価値は永続的に残ります。
反面、お客様ご自身で考えられた間取りではない為に「ご家族のライフスタイルに適していないことがある」、建築工事の過程をご自身の目で確認出来ない為に「見えない部分がどのように工事されているか分からない」などの点がデメリットとして挙げられます。一昔前に耐震偽装により大幅改修工事を行った大手建売住宅会社もあるくらいです。今は住宅瑕疵担保履行法によって中間検査が義務付けられておりますが、あくまで中間検査は基礎配筋検査と構造体・防水検査の2回のみ。それら検査が終わった後に関しては建築会社の施工管理を信用するほかありません。
【注文住宅】
最後に注文住宅です。注文住宅のメリットは、予算や家族構成、ライフスタイル、好みによってご希望の家がプロのアドバイスをもらいながらマイホームを手に入れられる点です。デザインやカラーも選択でき、それら「打合せを行う楽しみ」も「引渡しを受けた時の達成感・感動」も注文住宅ならでは味わうことのできるご家族の良き思い出になることでしょう。土地の資産価値も永続的に残ります。
反面、デメリットは住宅会社選定~打合せ~工事期間まで、家が欲しいと思ってから「実際にお住まいになられるまでにかなりの時間を要すること」、「打合せを全て終えてみないと正確な建築費が決まらないこと」などが挙げられます。しかしこれらは「家づくりの楽しみ」と思うことができればメリットにも感じられることでしょう。
建築家はどうしよう?
ご自身で土地をお持ちの方、もしくは親族所有の土地がある方であればさほど迷うことも無いとは思います。
しかし、「土地があるから建築は大丈夫!」とお考えになるのは危険です!その土地には、都市計画法・区画整理法・農地法など様々な法律により規制されていることがあるのです。
更に「水道や下水は近くまで配管されているのか」「家の荷重を支える地盤の強度は強いのか」「道路と比較して高低差はどうなのか」などの諸条件によって、建築費は大きく異なるのです。
建築地をこれから探さなくてはならないという方は、「通勤・通学や買い物に便利な立地条件なのか」「必要な大きさのマイホームを建てる場合にどの位の土地の大きさが必要なのか」「総予算のうち土地にどの位の予算を用意した方が良いのか」等々、後々のことを考えて選択しなければなりません。
建築地だけを先に購入し家は後から考えようとした方で、実際に「建築予算が足りずになかなか家を建てることが出来なかった」という事例も少なくありません。
どんな間取りがいいかな?
建売住宅やマンションを購入するのであれば間取りは決まっていますからさほど悩むことはないでしょう。
しかし注文住宅となると一から間取りを考えなくてはなりません。
「玄関位置はどこにしよう」「リビングはどの位の広さにしよう」「個室は何室設けよう」「水廻りは使い勝手を考えてどこに配置しよう」「両親が泊まりに来た時の予備室はどうしよう」等々、現状のライフスタイル・家族構成、将来的なことまで考えて間取りを考えていかなければなりません。
「後悔もしたくないけど、実際にいくら位の建築費になるのだろう・・・」という悩みもついてまわります。
マイホームを購入して先々の生活は大丈夫?
建売住宅やマンションを購入するのであれば間取りは決まっていますからさほど悩むことはないでしょう。
ご要望を優先した無理な資金計画を組んでしまえば、そこからの生活は「住宅ローン」「税金」「光熱費」「教育費」などの出費を中心にした家計のやり繰りが始まってしまいます。これではマイホームを取得した意味が薄れてしまいます。
「ショッピング」「趣味」「旅行」などの余暇を楽しむ貯蓄が出来ないような家づくりをすることは、本当にご家族の為になっているとは言いがたいものです。
「後悔もしたくないけど、実際にいくら位の建築費になるのだろう・・・」という悩みもついてまわります。






